令和4年6月17日、竹富町議会が開かれ、様々な議題が討議された。特に注目を集めたのは役場移転問題である。これに関して、山下議員は役場移転計画の透明性を求め、町民目線での見直しを提言した。町長の前泊さんは、「しっかりと町民に意見を聴取し、透明性を持った計画を示していく」との考えを示した。
役場移転は過去50年以上にわたり議題に上がってきたが、具体的な進展は見られず、町民の間には不安や疑問も生じている。山下議員は「役場移転が一向に進まない理由が分からない」との意見を述べ、町長に対して計画の具体的内容や最終的な目指す目的を問いかけた。これに対し町長は、内部機能や防災の観点から庁舎機能の見直しが必要との立場を強調した。
また、一般質問では教育や福祉に関する施策も議論された。三盛議員は、保育士の業務負担軽減のために職員増を要望し、特に少人数教育の地域課題を挙げた。教育委員会は"現状維持"の立場であるが、増員の可能性については評価の余地があるとの答弁があった。さらに、病院の医療体制や救急救命士の配置の必要性についても議論され、特に急病時の迅速な対策が求められた。
観光振興やガソリン価格高騰問題にも言及があり、これらは町民の生活にもダイレクトに影響を及ぼすため、議会としての支援策や調整案の検討が急務である。特に、観光業の成長とそれに伴うインフラ整備は重要な課題であり、町の将来を見据えた取り組みが期待される。
その他にも、地方創生や持続可能な地域づくりに向けた施策が議論され、議員一同の意見が集約される形で採択された。これらの結果を踏まえ、町民に対して誠実かつ迅速に施政へ反映していくことが求められる。