令和6年3月15日、竹富町議会は第2回定例会が開催され、諸議案が審議されました。
重要な議案として、竹富町一般会計予算が承認されました。提案された予算は、総額87億8,054万円で、前年と比較して8.1%の増加です。歳入の主要な項目には、地方交付税が30億5,000万円、国庫支出金が14億4,355万9,000円などが含まれています。
歳出については、総務費が32億5,105万円、教育費が10億5,269万円と続きます。また、自主財源が24億2,920万6,000円を占め、その比率は27.7%に達しています。特に沖縄振興特別推進交付金や委託金など多岐にわたる臨時的収入が見込まれています。
議案第11号の国民健康保険事業予算も可決され、総額は6億8,477万5,000円で、前年に比べ6.1%の増となります。歳入の内訳として県支出金が4億5,760万6,000円を占め、この予算も全会一致で通過しました。
さらに、後期高齢者医療特別会計予算や介護保険事業特別会計予算も承認され、それぞれ4,349万9,000円、4億4,848万2,000円と適正化が図られました。特に介護保険については、認知症予防サービスが強化される見込みです。
また、上下水道事業を含む簡易水道及び下水道事業の予算も一括で承認されました。簡易水道事業においては住民サービスの向上を目指した取り組みが議論されました。
多くの議案が一括採決され、特に沖縄本島と離島間の交通コスト負担軽減に関する意見書が可決されました。これは経済的困難を抱える離島住民にとって重要な検討事項です。各議員は予算の透明性と町民参加の重要性を訴え、町民の意見を反映させることが今後の大きな課題であることを強調します。
この結果、竹富町議会は令和6年度の予算を着実に進め、市民生活の質向上を目指す姿勢が示されました。議会は今後も町民の声に耳を傾け、良質なサービス提供を心掛けるとの決意を固めています。