竹富町議会は、令和2年6月17日に第4回定例会を開催した。
議会では住吉地域の屋根付バス停の整備について、多くの議員から強い要望が上がった。特に、雨季の通学中、子供たちが雨に濡れてしまう現状を憂慮する声が目立ち、早急な施策が望まれると強調された。
「屋根のあるバス停は、子供たちのみならず、地域住民にも必要不可欠な施設である」と仲里俊一議員が発言し、特に住吉地域のようにバス停が移動することで、通学の安全性が損なわれている現状について言及した。これに対し、小濵啓由政策推進課長は、「土地の所有者との交渉が重要であり、可能な限り早く進めていきたい」と答えた。
また、上原地域の下水道整備に関しても、事業の進捗が遅れていることが問題視された。「この上下水道計画は数年前から進められているが、今なお具体的なメニューが決まっていない」と仲里氏が指摘し、早急な事業見直しの必要性を訴えた。佐加伊勲上下水道課長は、「合併浄化槽の導入を検討しており、さらなる調整が必要だ」と説明した。
加えて、上原地域の墓地整備についても、農振除外手続きが難航していることが報告された。根原健町民課長によると、「農地法に基づく許可が必要で、調整が難しい」としながらも、引き続き地元の意見を反映させる努力をしていく方針を示した。
さらに、各地域の荷さばき場の進捗状況も取り上げられ、上原港や小浜港の荷さばき場が入札不調となった理由が議論された。多忙な業者の確保や金銭面での課題が浮き彫りとなり、早期の解決策を求める声が上がった。
現在、竹富町議会は重要な議題に直面している。特に、住民の安全と利便性を考慮した施策の実施については、町の行く先においてさらに重要になってくる。議会はこの方向性を継続的に追求し、町民の期待に応えたいと考えている。