令和4年12月13日に行われた竹富町議会では、一般質問が行われ、様々な課題が提起された。
特に、急患搬送用ヘリポートの設置に関する議論が注目を集めた。大久研一議員は、八重山病院南側の暫定ヘリポートについて、恒久的な設置が求められるとの意見を述べた。「町民からは、八重山病院隣接地での恒久的ヘリポート設置が強く求められています」と強調した。この議論の中で、次年度の沖縄県が暫定ヘリポートの運用期限を2024年度までとする考えは変わらないとされている。
続いて、町民船賃負担軽減事業についても意見が交わされた。大久議員は、燃料費高騰に伴う船賃の値上げについて懸念を示し、「恒久的な制度の構築を目指して国、県と調整する必要がある」と提唱した。政策推進課長である小濵啓由氏は、令和5年度も実施を予定していることを示唆し、財政状況を踏まえながら取り組む意向を述べた。
西表庁舎の整備についても言及され、議員たちは新庁舎の規模や機能に関する情報開示の重要性を指摘した。町長の前泊正人氏は「透明性を持って、進捗を随時報告していく」との方針を示し、町民への支持を求めた。参議員たちはこの計画が地域発展に寄与することへの期待を寄せた。
さらに、波照間航空路線についても重要な課題として取り上げられ、議員たちは、航空機の定期的な運航が住民の便利な移動手段であると強調した。また、議員たちは不安定な運航スケジュールがもたらす影響についても指摘し、「地域での受け皿を強化すべき」と訴える意見が相次いだ。
最後に、議員たちは地域の協力隊との連携の重要性や、観光と交通の両方において安定した体制の構築に向けた取り組みを強調し、町民のための施策推進を求めた。これらの意見が町の今後の政策にどのように反映されるかが注目される。