令和3年12月16日、竹富町議会で一般質問が行われ、今後の新庁舎建設や庁舎移転についての課題が浮き彫りとなった。この日、一般質問に立ったのは大久研一議員である。議員は特に新庁舎の予定されている進捗状況と、石垣市との関係性について議論した。また、幻の「西表庁舎」について、移転する行政機能の重要性についても言及した。つい最近の数字では、新庁舎の進捗率は42%と発表されており、年内には50%を見込むとしている。
大久議員は西表庁舎の基本計画策定についても質問し、地域住民からの理解を得るための整備と説明会の必要性を強調した。特に、観光地である西表の文化と環境に重視した施設の建設を求める声が多い中、地区選出の議員として住民の意見を反映させた計画が求められている。
また、さとうきび農業振興の取り組みについても意見が述べられ、現役農業従事者からは収穫機械の整備不足や資材供給の求めがあった。産業振興課の担当者は、収穫機械は令和5年度に導入予定であるとしつつ、農家からの意見に耳を傾ける姿勢を見せた。さらに、農業だけでなく、地域振興に結びつくような新たな試みも必要とされる。
コロナ対策としては、今後のワクチン接種の必要性が議論された。町内の接種状況や、次回の接種計画について情報が提供され、その際には特に若年層も含めた広報活動が重要視されることとなった。
また、竹富町が直面する「軽石問題」などの廃棄物管理について、地域住民の関与と近隣県市町との連携が求められ、本町での産業ごみの管理・処理体制の見直しが喫緊の課題として扱われていた。
さまざまな課題が多岐にわたったが、議員は町民と職員が共に連携して、より良い地域づくりを推進していくことが望まれると結論づけた。特に、新庁舎や庁舎移転の進捗には、住民の理解を得るためのコミュニケーションが欠かせない。
本日の議会では、新たな施策や計画に対しての期待が寄せられたが、それを住民が実感し、日常生活に根付いていくことが求められている。