令和元年第5回竹富町議会が9月19日に開催された。この会議では、議員が一般質問を通じて、地域の安全や高齢者支援に関する重要な問題が提起された。
まず、祖納漁港の製氷機について、那根操議員は古くなった機械による故障が多く、漁業者の利用に支障をきたしていると指摘。産業振興課長の登野盛恒雄氏は、この製氷機が平成11年度に設置され、20年が経過していると述べ、更新の必要性を認めて関係機関に検討を依頼する意向を示した。特に、修繕や部品の取り替えが頻繁になっていることから、早急な対応が求められている。
次に、高齢者のスポーツ交流について、那根議員は地域の高齢者が参加できる運動会の実施を提案。教育委員会社会文化課長の冝間正八氏は、現在町内で実施している運動会は高齢者だけではなく、全ての世代が参加できるような多様なプログラムを考える意向を示した。さらに、町長の西大舛髙旬氏も、地域のつながりを強化する重要性を強調し、前向きな姿勢を見せた。
地域の安全安心に関する質問も重要な議題であった。避難場所のプレハブの設置状況について、那根議員は早急な整備を求めた。防災危機管理課長の通事太一郎氏は現在進めている津波避難に関連した整備において地域ごとの事情を考慮し、優先順位を設定していると説明したが、具体的な設置時期についてはまだ未定であった。
また、前泊海岸の排水溝についての懸念も指摘された。この排水溝は使用されない状態のままとなっており、地域の住民が安全に生活するために必要な整備が求められている。まちづくり課長の大盛聰氏は、調査を行い早急に対応していく考えを示した。
さらに、通学路の街路灯設置に関する要望もあった。地域の父兄から暗い道の安全が心配されており、町民課長の根原健氏は現地調査を行った上で、要望を検討する意向を示した。このように、高齢者や子供たちの安心安全を確保するための様々な取り組みが今後進められることが期待される。