令和元年第5回竹富町議会が開催され、様々な地域課題が討議された。
主な焦点は、消防団を中心とした急患搬送の迅速化に関する提案であり、特に夜間の搬送時に人手が不足している現状が議論された。これに対し、防災危機管理課の通事太一郎課長は、消防団員の負担軽減策を模索中で、民間委託も視野に入れていると述べた。
また、携帯電話の圏外エリア解消も重要な問題として取り上げられた。総務課の小濵啓由課長は、各区長に携帯電話の電波が入らない区域について調査を依頼しており、その結果を元に通信会社との協議を進めていると述べた。
通学路の安全確保については、西表地区の与那田橋における歩行者の安全を気にする声が上がり、行動監視が必要だとの認識が示された。まちづくり課の大盛聰課長は、行政と土木事務所の連携を強化し、問題の迅速な対応を約束した。
水道行政では、安定供給の確保が求められ、最近の断水について水道課の佐加伊勲課長は、技術的な問題を認めつつ、今後の改善に努める考えを示した。水資源の還元に関する議論もあり、町民の生活に影響を及ぼす水道供給の必要性が強調された。
自然環境保護についても急務の課題として、イリオモテヤマネコを巡る住民の懸念が共有された。町長は、環境省との連携を図りながら、伝統的な農業とホースマンの問題を解決する方針を明言した。
最後に、山下義雄議員は、住民と行政の対話が重要であるとし、地域の声を反映させることの大切さを訴えた。議会が行われた内容は、竹富町の地域課題解決に向けた方向性を示すものであった。