令和元年6月18日、竹富町議会において、役場の移転や産前産後の支援策、文化遺産の保全策など多岐にわたる議題が取り上げられた。
議長からの開始宣言後、まず役場移転についての質問が行われた。石垣市との土地契約や仮庁舎の整備についての進捗が報告され、特に仮庁舎はリース方式での設置が計画されている。政策推進課長の小濵啓由氏は「早期に契約を締結したい」と意向を示すが、具体的な時期については未定と述べた。
また、産前・産後サポートについては、妊娠中から切れ目のない支援を行っていることが強調された。健康づくり課長の上野エミ氏は、訪問事業や支援内容の周知を進める意向を示した。特に、助産師の派遣回数を増やすことが望まれており、母親たちのニーズに対応する必要性が認識されている。
文化財の保全に関して、特に西表炭鉱の歴史的価値が確認され、教育委員会の冝間正八氏は「文化財指定に向けた調査を実施する」と発表。また、資料館設置の提案もあり、町長も積極的な姿勢を見せた。
浦内橋のかけかえ工事も焦点に上がり、工事開始の時期やその影響について懸念が表明された。特に交通の安全面での対策が求められている。
支所建設については、議論が行われ、特に町民の理解を得るための透明性が求められた。課長は「住民に対して納得できる材料を提供する」と述べたが、実際の設計内容や将来の機能については未確定とのこと。
最後に、学校公用車の管理状況が問われ、教育委員会が5台の車両を保有していることが示された。ここでも、地域性に応じて車両の必要性が指摘され、柔軟な運用が求められた。
このように、議会では役所の移転や地域サポート、文化財保全という地域の未来を見据えた重要な課題が議論され、町民の声を反映した政策の推進が求められている。これからの取り組み次第で、竹富町の更なる発展が期待される。