令和4年第2回竹富町議会が開催された。議会の中心議題は、地域の防災対策と庁舎建設計画であった。
特に、海底送水管更新工事についての質問が多く寄せられた。議員の皆さんは、適切な手続きがなされている中でなぜこのような問題が起きたのか、その要因を開示するよう求めた。
三盛 克美議員は、既存の入札制度の透明性への懸念を示し、第三者の専門家を加えた検討委員会が必要であると強調した。さらに、今回の官製談合事件再発防止対策について、副町長に新町長の下での進捗管理を求め、町民への信頼回復の重要性を訴えた。
大浜 修議員は、町民が大原地区に新庁舎を建設することに期待している一方で、避難者を受け入れるための防災機能の強化を訴えた。特に大原小学校の防災機能を重要視し、避難場所として活用できるような施設を検討していることを確認した。
また、議会では、庁舎の防災機能に加え、設計段階から地震や津波の危険に配慮すべきとされ、その整備や計画の立て方に町民の意向を反映させる必要があると指摘された。
ただし、議員たちが懸念しているのは、地域の防災備蓄や避難所の整備である。特に大原交流センターにおける備蓄の安全性や、町民が意識して備えるという教育的な側面も考慮されており、この取り組みを地域全体で支えていく必要があるとの意見が出た。
コロナ禍が続く中でも、町民の生活を守るために、適正な税収を確保し、しっかりとした予算の配分が求められている。特に移住者の増加や観光施設の整備により、地域住民と観光客の安全を守る体制をつくり、信頼される竹富町を示していく必要がある事が、議会全体に共通した思いであった。