令和2年第1回竹富町議会が開会され、令和2年度の各種予算が一括して審査された。
今回の議会では、特に一般会計予算や国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険など、地域の福祉向上に直結する重要な議案が取り上げられた。
総務財政委員会における報告によれば、議案第7号となる令和2年度竹富町一般会計予算は、歳入歳出それぞれ93億2,728万円に達し、前年度比20.9%の増加を記録している。
歳入の主な内容は、町債や地方交付税が大きな割合を占め、歳出においても総務費や農林水産業費、教育費が重要な位置を占めており、町民生活に密接に関連しているといえる。
一方、議案第8号の令和2年度竹富町国民健康保険事業特別会計予算では、歳入歳出総額が6億2,298万円に達し、前年度比で1.8%の増加となった。保険給付費が歳出の大部分を占めており、町民に対する健康サービスの重要性が改めて示された。
議案第9号の後期高齢者医療特別会計予算は、歳入歳出ともにおおよそ3,415万円と前年度とほぼ変わらず、主に保険料や繰入金で構成されている。
さらに、議案第10号の介護保険事業特別会計予算は420万円増の4億3,573万円で、主な歳入は国庫支出金、本会計予算では保険給付費が81.3%を占める。
ここにおいて、各議案に対する質疑も活発に行われ、地方交付税の減少理由や、歳出に関する質疑が集中する場面も見られた。特に、介護保険は高齢者の増加が予想される中で注視されるべき課題であるとの意見が多く挙がった。
このように、竹富町議会では、地域福祉向上のために重要な予算案が整備され、全議案は一致して可決される運びとなった。議員たちはこれにより、町民に対してより良いサービスを提供する為、責任を持って予算を執行することを強調している。