令和6年第2回竹富町議会の定例会が開催された。
大久研一議長が会議を開会し、日程に従い進行した。初めに、会議録署名議員の指名が行われ、上勢頭巧氏と崎枝裕次氏が選ばれた。続いて、会期が決定され、本会期は3月4日から15日までの12日間に設定された。
事務局長の山城元氏が諸般の報告を行い、令和5年11月から令和6年1月までの現金出納検査結果が報告された。また、複数の陳情が紹介され、自然環境保護や国保制度改善についての議論がなされた。特に、国民皆保険制度の継続に関する陳情は重要な課題とされ、町民の医療権を守るための対応が求められる。
前泊正人町長が行政報告を行い、町の各種イベントや施策に関して述べた。特に、世界自然遺産の登録を受けた西表島の観光振興や、昨年の開催を受けての新たなビジネス展開に期待が寄せられた。また、町制施行75周年を祝う「わくわくタイムメッセージ事業」が開始されたことに触れ、将来に向けた町民との交流を図る意義を強調した。
次に、施政方針の聴取が行われ、町長が令和6年度の基本政策を発表した。政策内容には、町民に寄り添った町政運営と、各施策が実行されることの重要性が強調された。また、町民の声を聞きながらの施策展開が求められ、特に、高齢者や子育て世代への支援策がしっかりと進められる必要性が指摘された。
さらに、令和6年度一般会計予算が説明された。総額87億8,054万円、特別会計は21億7,549万5千円であり、前年度比10.4%増が見込まれている。中でも、公益性の高い事業や福祉関連の予算の充実が目指されており、町民の暮らし向上に努める姿勢が表明された。
最終的には、各議案に対する議論が行われ、承認第1号及び複数の予算案が上程される見込みだ。今後の議論や審議によって、これらの施策が具体化されることが期待されている。