令和5年3月14日、竹富町議会で、議員たちが重要なアジェンダについて一般質問を行った。この会議では、多くの課題に対する質疑応答が行われ、町の現状と今後の展望について深い議論が展開された。
特に、パレット使用条例に関しては、山下義雄議員が近年溜まり始めたパレットの管理問題を指摘した。船会社との連携強化や、パレットの色分けによって各社のパレット管理を促進することが提案された。これに対して、大嵩安幸課長は、市内港湾施設でのパレット管理の課題を認識しているとしつつ、今後の改良を約束した。
その後、荷さばき場建設についても議論が行われ、小浜港と黒島港の整備についての計画が発表された。小浜港の入札が不成立となったことから、黒島の進捗が不透明との懸念が示された。これに対し、大嵩安幸課長は、黒島の重要性を認識しつつも、沖縄県との調整が必要であると述べた。特に、牛を運搬する際の環境として、屋根付き荷さばき場の設置が要望されている。
農業委員会に関しても前津芳生議員からの質問があり、遊休農地問題や委員会の体制について指摘された。担当課からは1名体制での運営が影響しているとの回答があったが、今後は定員の見直しが行われるとのことで、地域の意見を受け入れる姿勢が示された。
妊産婦支援についても焦点が当たった。健康づくり課の南風原聡子課長は、竹富町の妊婦が安心して出産できる体制を整備していく考えを述べた。しかし、助産施設の拡張に向けた具体的なプランは不足しているとの意見が出た。特に、竹富町は出産施設がないため、民間の助産院に依存している現状があるため、さらなる支援策が求められている。
最後に、新庁舎建設についても言及され、町長は、その防災機能や効率的な事務所の設計について、住民サービスの向上を図る考えを示した。議員たちからは懸念もあったが、前泊町長はより良い運営を目指すための議論の重要性を強調し、今後の進展に期待を寄せた。全体的に、本会議では竹富町の未来に向けたビジョンを打ち出し、様々な課題の解決に向けた決意が表明された。