令和２年第３回竹富町議会臨時会が、5月22日に開催され、議案や報告が審議された。特に新型コロナウイルス感染拡大に関連する財政措置や対応が重要な議題となった。
町長の西大舛髙旬氏は、臨時会の冒頭、町民への感謝の意を示すとともに、新型コロナウイルス禍での地域の取り組みを強調した。町内での感染者は確認されていないものの、今後の危機への preparednessが求められているとした。町長は「町民と協力し、さらなる感染防止策に取り組む」と述べた。
その後、会期を1日間と決定し、日程第3の「議会の委任による専決処分の報告」が行われた。この報告では、小浜中学校教員宿舎の新築工事に関する契約金額の変更が述べられた。続いて「令和２年度竹富町一般会計補正予算（第１号）」が提案され、新型コロナ禍の影響を受けた経済対策として、感染拡大防止のための予算措置が求められた。町長は「時間的余裕がないため、専決処分が必要であった」と説明した。
質疑において三盛克美議員は、補正予算に計上された感染症拡大防止協力交付金の使途について確認した。政策推進課長の小濵啓由氏は、観光サービス事業者への支援策の内容を説明し、「今後の経済対策も考慮している」と述べた。
会議の中で承認された内容には、国民健康保険税条例や税条例の一部改正に関する専決処分も含まれた。市民からは、この改正が生活に及ぼす影響が懸念されるため、詳細な説明が求められた。町長は、これらの変更が感染症対策として重要であることを強調し、さらなる情報提供を約束した。
また、波照間複合型福祉施設建設工事の計画も審議され、工事の進捗状況は重要な議題として扱われた。入札の際には、過去の台風による遅延が影響したことを説明がなされ、工期についても再確認が行われた。
4件の専決処分のうち、重要な「保育料の免除措置」に関しても質疑があり、福祉支援課長の新さとみ氏が、対象者の条件について具体的な説明を行った。これにより、コロナ影響下における支援策について町民の理解が得られた。
本臨時会では、合計13件の議案が慎重に審議され、いずれも異議なく承認された。これにより、竹富町は引き続き新型コロナウイルスへの対応を強化していく方針が示された。