令和3年第8回竹富町議会(12月定例会)が12月15日に開かれた。議会では多岐にわたる議題が取り上げられ、特に庁舎建設やインフラ整備に関する質疑が注目を集めた。
議員からは庁舎建設の進捗状況に関して質問があり、現在の進捗は42%と報告された。まちづくり課長の田代仁氏は、「工期は予定通り完了する見込み」と述べ、その後の引っ越しについても言及した。4月には使用開始を目指す。
また、県道215号線の維持管理についても言及された。道路に関する草刈りの実施頻度や、交通安全の観点から改善を求める声が上がった。上原道については古見集落における幅員改善が課題であり、早急な対策が求められた。
仲間港に関しては、駐車場の整備が進むとともに、冠水対策が必要な状況にあることも報告された。加えて、波照間航路の再開についての進捗も確認され、2022年4月以降の運行開始が予定されていることが明らかになった。
放置パレットの問題においては、上原港の放置パレットについて迅速な処理の方針が示された。環境への影響を最小限に抑えるため、計画的に撤去作業が実施され、最終的には所有者からの放置物撤去が進められた。
合併浄化槽の設置状況についても言及されており、全体的な設置率の向上が今後の課題として浮上した。地域住民からの要望としては、設置補助金の制定とともに、設置に向けた支援を求める声も多く挙がっている。
最後に、波照間小中学校の教育環境の改善として砂場設置について、父母や教職員からの強い要望が寄せられていることが確認された。教育委員会は前向きに検討し、今後の設置に取り組むことが表明された。
このように、議会では地域社会に関わる多くの問題が熱心に議論された。今後も町民の声に耳を傾け、町の発展に寄与するための取り組みが求められる。