令和2年12月8日、竹富町議会の第6回定例会が開かれ、町民の生活や地域振興に関わる実質的な議題が取り上げられた。
会議では、新庁舎建設の進捗状況や、救急救命業務委託事業についての質疑がなされた。これに対して、大久議員は新庁舎整備に関してパブリックコメントの募集結果に触れ、14件の意見が寄せられたことを報告し、その内容について詳細な説明を求めた。また、救急救命に関するヘリポート問題にも言及し、恒久的ヘリポートの整備を急ぐべきであると主張した。
この中で、政策推進課長の小濵啓由氏が新庁舎整備に関する意見の反映について言及し、町民の声を今後の実施設計に活かす考えを示した。加えて、大久議員は農業振興や観光振興についても質問し、現状の課題に対応する具体策を求めた。
さらに、観光振興施策としてワーケーション誘致に向けた取り組みや、自然環境保全についても議論が行われた。特に西表島での汚泥処理センターの進捗状況や海岸漂着ごみ処理の現状が指摘され、地域での具体的な活動が必要とされる場面もあった。
また、介護施設の整備状況や、認知症高齢者についても触れられ、地域社会の高齢者に対する具体的支援策や、障害者が地域で暮らせる社会構築に向けた方策も求められた。少子高齢化により職員不足が懸念されている現状に対し、地元での人材育成などの施策も重要視されている。
最後に、議員からは町内での医療体制の充実を求める声が上がり、特にコロナ禍での医療逼迫や検査体制の確立を要望する意見が多かった。行政は引き続き、町民の意見を受け止め、サービス向上に努める必要性があることを強調した。