令和3年3月9日、竹富町議会は第2回議会を開催し、多くの重要議案を審議した。特に、光ブロードバンド環境の整備については、議員や住民からの関心が高まっている。
議案第16号「竹富町光ブロードバンド環境施設の設置及び管理運用に関する条例」では、鳩間島の光回線開通に向けた詳細な説明がなされた。政策推進課長の小濵啓由氏は、町の主体的な取り組みが重要であることを強調した。これまで県が事業主体の施設もあったが、鳩間や船浮地区においては採算性が取れないため、町が直接環境整備を行うこととなる。
また、料金プランについても言及された。町独自の設備を整備するにあたり、他の島々と整合性を取った料金設定を行い、利用者にとって不公平感が生じないよう配慮されている。議員からはこの取り組みを評価する声が上がり、今後の展望についての期待感も示された。
加えて、議案第17号では竹富町職員の給与等に関する条例の改正が提案された。政策調整監兼総務課長の新城賢良氏は、人事交流による給与について新設された条項を説明し、職員の働く環境を整える重要性を訴えた。また、退職前の給料が反映されるといった点も詳細に説明された。
竹富町の職員の給与水準についても説明がなされ、今後も職員への適正な処遇が求められる中での充実を期待する声が聞かれた。さらに、議案第18号「竹富町職員の旅費に関する条例の一部改正」に関しても議論され、町内移動にかかる費用の見直しが行われることが伝えられた。
議会ではまた、竹富町介護保険条例の一部改正や就学支援委員会条例の名称を変更する議案も審議された。福祉支援課長の新さとみ氏は、介護保険の負担軽減策に関して説明し、町が財政的に支援する重要性を強調した。一方、教育課長大浜譲氏は、教育支援の強化に期待が集まっているとも述べた。
特に、竹富町では国民健康保険税の改正案も議題に挙がり、住民生活への影響を考慮した改定が行われる予定である。議員は町民全体の健康と福祉に寄与することを目指している。こうした一連の議論を通じ、竹富町の議会が地域の発展に貢献する重要な役割を果たしていることが再確認された。