令和2年第1回竹富町議会の定例会が、3月6日に開かれました。
議会の冒頭、新田長男議長が、会議録署名議員の指名を発表しました。次いで、会期の決定が行われ、本定例会は本日から3月19日までの14日間とすることが決定されました。
その後、事務局長の通事善則氏が、例月現金出納検査結果の報告をはじめ、陳情書に関する報告を行いました。特に注目されたのは、医療格差の是正や小児医療費助成制度の拡充を求める陳情書です。
続いて、西大舛髙旬町長が行政報告を行い、町の施政方針について述べました。町長は、新型コロナウイルスや豚熱(CSF)の影響を踏まえ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化する必要性を指摘しました。特に、防災・減災に関する取り組みを強化していく方針を示しました。
この施政方針の聴取では、町長が「全ての町民が安心して暮らせる町づくり」を目指し、財政難や超高齢化社会への対応策を説明しました。一般会計予算案は過去最高の93億2,728万5,000円になる見込みで、特色ある施策が展開される予定です。
また、議会の委任による専決処分の報告も行われ、波照間複合型福祉施設の建設など、数件の工事報告がまとめられました。議案審議においては、令和元年度の一般会計の補正予算や特別会計の補正予算が提案され、詳細な審議プロセスが進行するとされました。
一方で、地域活性化や子育て支援計画も重要な議題として挙げられました。特に、竹富町総合計画第5次基本構想の策定が述べられ、地域の持続可能な発展に寄与する施策が強調されました。今後、町民の声を大切にしながら進めていく方針を町長は強調しました。
最後に、人権擁護委員候補者の推薦が話題に上がりました。法務大臣への推薦にあたり、新たに池村久美氏を候補として提示し、議会の意見を求めました。これにより、町の人権擁護の取り組みが継続されることが期待されています。