令和6年6月11日に行われた第4回竹富町議会では、地域の防災体制や観光振興の施策に関する多くの意見が交わされた。
最初に注目されたのは、地震・津波避難に関する課題である。上勢頭巧議員は、最近の大地震に伴う津波警報後の住民避難の状況を指摘し、避難所の環境整備や備蓄物資の充実に関する課題が浮き彫りとなった。また、防災危機管理課長の佐加伊勲氏は、避難誘導に関する消防団の活動についても言及し、今後の改善策についてスピーディーに対応する意向を示した。
また、竹富町の教育環境についても意見が交わされた。特に、竹富町複合型福祉施設の海抜の問題や、学校の避難経路に関する議論があり、高齢者や障害者への配慮を求める声が上がった。議員たちは、災害時における学校の安全性や、住民の避難経路についての情報を共有する必要性を強調した。
次に、自衛隊の地域行事参加に関する話題も取り上げられた。地域住民との交流を進める上で、自衛隊の参加は歓迎される一方、服装に関する配慮が求められた。町長の前泊正人氏は、自衛隊の訓練と連携を深める姿勢を示しつつ、住民との共生を意識した行動を求めた。
さらに、竹富町の訪問税導入についても議論が展開された。訪問税の導入には観光業の活性化が期待される一方で、住民への影響を慎重に考慮する必要があるとされている。若者の定住促進に向けた施策も求められ、特に住宅の確保が課題として浮かび上がった。
最後に、給食費の無償化に向けた動きについても触れられ、竹富町でも給食への助成を行うことで、教育環境の整備に努める必要があるとの意見が上がった。議員たちは、町が協力して子どもたちのための支援を継続することの重要性を再確認した。
このように、竹富町議会では地域の課題解決に向けた様々な議論が交わされ、今後の取組みが要望されることとなった。