令和2年3月17日、竹富町議会第1回の会議が開催され、重要な議題が討議された。特に、令和2年度の予算と、庁舎建設に関する進捗は町民の関心を集める要素として浮かび上がった。
議長の新田長男氏が開会を宣言し、渡久山康秀議員が一般質問に立った。令和2年度の予算について、渡久山議員は町民豊福の観点からの重要性を強調した。具体的には、長年の懸案事項である庁舎移転や石垣支所建設について早期実現を求め、職員の最大限の努力を願った。
石垣庁舎建設については、政策推進課長の小濵啓由氏が現状の報告を行った。庁舎検討委員会が開催され、仕様書の策定が進められている。予想される庁舎面積は約4,000平米で、その詳細を3月末までに整理する予定だという。渡久山議員は、石垣庁舎建設の進捗状況について約束の早期実行を求めた。
加えて救急救命士の委託業務について、段階的に業務を民間に委託する考えが示され、2021年度からは24時間体制を目指しているとのことである。防災課長の通事太一郎氏が説明し、住民の安心を守る体制構築に向けた意気込みを語った。
さらに、下水道整備事業についての問い合わせがあり、現行の整備方針に基づいて新たに見直しを行うことが強調された。3つの種類の汚水処理施設の整備について、慎重に対応しなければならないとの意見が出された。特に、電柱の無電柱化計画については、無電柱化推進課長の大盛聰氏が進捗を報告し、観光振興との関連性を指摘した。
次に、荷さばき所の進捗についでも質問があった。町長は、コスト削減を図るための施策を講じ、物品搬送の効率化を図る必要があると強調した。同様に、中野県道の改良工事の進捗状況についても現況の詳細が語られ、厳しい予算環境への対応の努力が求められた。
総じて、本議会は竹富町の将来に向けた大きな進展と、その結果町民の安心、福祉向上に繋がることを期待される内容が多く含まれていた。町民生活に直結するこれらの問題に対する前向きな姿勢は、参加した議員全員に共通した記録として残されている。