令和4年第7回竹富町議会(12月定例会)が12月9日に開会した。議会では様々な議案が上程され、特に予算案と人事関連の条例改正が中心に議論されることとなった。
会期は12月16日までの8日間に定められ、議長の大久研一氏が進行を担当した。初めに、会議録署名議員の指名が行われ、東金嶺議員と宮良議員が選ばれた。その後、行政報告が行われ、町長の前泊正人氏が多くの行事への出席を報告した。
特に特筆すべきは、令和4年度竹富町一般会計補正予算(第9号)が承認されるにあたり、豪雨による被害復旧経費が必要とされ、執行の緊急性が強調された。町長は、上野地区における農道崩落の影響を受けた復旧に向けた費用を迅速に確保する必要性を述べた。
続いて、令和4年度竹富町一般会計補正予算(第10号)や国民健康保険事業特別会計補正予算に関する議案も上程され、歳入歳出の増額が求められていた。前泊町長は、予算の詳細について後の議案審議で説明する意向を示した。
議員からは、竹富町職員に関する条例改正についての質疑もあり、特に給与制度や勤勉手当の見直しに関して慎重な意見が寄せられた。議員の大浜一将氏は、町民の環境改善が先であるとの意見を述べ、議員の働きやすさ向上がその後であるとの認識を示した。この内容の討論が終わり、原案通りの可決が決定された。
最後に、発議第1号として「竹富町議会会議規則の一部を改正する規則」が上程され、社会情勢に応じて欠席届出の取扱いを明記する必要があるとの理由が説明された。議会の運営における体制強化と議員活動のしやすさが求められ、住民生活の向上が期待される中、前泊町長は、今後の議論の進展に対し期待を寄せていた。