令和5年12月13日に開かれた竹富町議会では、重要な議題が多く取り上げられた。特に、西部診療所の新築移設に関する住民への説明と地域住民が抱える医療の問題が重点的に議論された。
西部診療所は老朽化が進んでいることから、地域医療の維持が急務とされている。その中で、医師の久場氏が地域の実情を考慮した詳細なデータを基に、説明会を実施したことが評価された。今後、上原付近での移設が進む際には、地域住民への透明性のある情報提供が求められる。
次に、農業及び畜産振興についても意見が交わされた。宮良議員は、国や県の施策によって物価高騰が続く中で、農業経営が厳しい状況だと訴えた。その中で、農業者からの声を反映し、経済的サポートを求める再質問が行われた。特に飼料や肥料の価格高騰が生産者に大きな負担を強いていること、また、それに対する国の支援策は今後とも継続されるべきであると強調された。
さらに、訪問税の導入を巡る議論も行われた。特に、観光客の受け入れと地域経済への影響が焦点に。一部の議員からは、訪問税が観光客の来島数にネガティブな影響を与えるのではないかと懸念の声も挙がったが、全体的には税収が観光資源の充実に繋がるという意見に集約された。
また竹富町の防災体制に関して、特に最近の地震による津波注意報が発表された際、役場からの迅速な情報提供のあり方が提起された。住民に危険が迫っている際の情報の伝達体制がいかに重要かが議題にされ、ますます改善の必要性について話し合われた。
最後に、学校給食の地産地消に関する話題も取り上げられた。地元の農産物を活用した給食の必要性が訴えられ、町内農家との連携が進めば、地元の食材を用いた温かい給食の提供ができるとの期待も表明された。教育の豊かさを高めるために、地産地消の観点からも農業支援の重要性が強調された。これら一連の議論を通じ、竹富町の将来に向けた具体的な施策が進行中であることが伺えた。