令和5年第7回竹富町議会の一般質問では、町内の農作物被害や災害時の避難訓練、観光課税など、多くの重要な問題が提起された。
まず、農作物のイノシシによる被害が急増していることが強調された。西表島では、イノシシの影響で農作物が大きな危機にさらされている。山盛力議員は、被害を防ぐための電気柵やメッシュの補助があるか尋ねた。農林水産課長の横目剛弥氏は、現在補助が提供されているが、今年度分はすでに枠が埋まってしまったと説明した。議員は、農家が来年度に申請可能になるか確認し、まず現行の補助制度の周知が重要であると訴えた。
次に、野ヤギの適正飼養についても話題に上がった。これに関しては、農林水産課長の横目剛弥氏は、ヤギの適正飼養を促進するために補助金を設けることを検討すると述べた。また、農作物を守るための施策を強化する必要があることが共通認識となった。
さらに、避難訓練についても意見が出た。災害への備えが重要ななかで、非常時持ち出し袋の配布が必要との声があった。防災危機管理課長の佐加伊勲氏は、過去に配布した非常時持ち出し袋の在庫はあるが、追加の配布は未定であると述べた。
観光面では訪問税についての質問もあった。三盛克美議員は2,000円という高額税に対する懸念を表明し、実施の際には町民の合意が不可欠であると強調した。この税は、観光資源の維持に寄与するとの説明があったが、住民の不安を払拭するために説明会の実施が求められた。税務課長の新城賢良氏は、今後町民向けの説明会を計画すると返答した。
最後に、議会は多くの課題を抱える中で、住民参加型の取り組みが必要不可欠であることが明示された。農業や観光業など、町の基盤を支える重要な議題が次々と浮上し、町民との連携が求められている。