令和3年9月13日に開催された第5回竹富町議会では、令和2年度の各特別会計の歳入歳出決算や、令和3年度一般会計の補正予算についての質疑が行われた。
特に、一般会計補正予算については大きな関心が寄せられた。議案第54号では、ふるさと応援寄附金が前年度の2億5千万円を大きく上回る6億円余りに達する見込みが示された。宮良道子議員は「寄附者数や特産品の利用状況」について質問し、政策推進課長の小濵啓由氏は2200件以上の寄附がなされたと答えた。
さらに、教育費として提案された黒島伝統芸能館の修繕に関する質疑も交わされた。根原健社会文化課長は、洋式トイレへの変更や、障害者用のスロープ設置が行われると説明した。
また、下水道事業特別会計の決算認定に関して、宮良議員は収入未済額について質問し、上下水道課長の佐加伊勲氏が、県支出金の未済額について説明した。特に、4,426万円の未済額は令和3年度に繰り越し分である旨が強調された。
加えて、竹富町の防災対策として提案された備蓄庫の整備に関する議案では、地域の小中学校敷地内に防災備蓄庫を設置し、災害時には自主的に地域住民が管理する形になることが説明された。新城寛樹防災危機管理課長は、「地域の皆さんが自主的に動くことが重要」と述べ、地域との協力が不可欠であると強調した。
すべての議案に関する質疑が終わり、今年度も行政サービスが継続される意義が確認された。一般会計補正予算が承認され、竹富町全体の行政サービス向上へ向けた取り組みが再確認される形となった。