令和5年第5回竹富町議会臨時会が、8月15日午前10時30分に開会した。
本会議では、主に工事請負契約に関する議案が焦点となった。
議案第56号では、細崎団地の建設工事に関する請負契約についての取り決めが行われ、議会の承認を得るための討議が行われた。
町長の前泊正人氏は、「本案は議会の議決を必要とする契約であり、必要な手続きに基づいて提案する」と説明した。質疑では、議員たちが入札の参加社数や工期、契約金について具体的な質問を行った。例えば、﨑枝裕次議員は生コンの供給について質疑し、運搬時間を最長6時間と想定しつつ「石垣島から海上輸送で調達する」との回答があった。
さらに、上勢頭巧議員の質問に対し、工期は令和6年3月31日までと設定され、契約金が約1億7380万円であることが明かされた。入居者の条件に応じた家賃設定についても触れられ、「入居者の所得に応じて適切に設定される」とのことだ。
質疑の中では、赤土流出の問題も指摘され、この対策についても慎重な対応が求められた。大嵩安幸まちづくり課長は「昨年度の長雨で流出が確認され、対応策を講じた」とし、今後も同様の対策を進めていく意向を示した。
また、建物の断熱性能についても議論が交わされた。議員たちは沖縄の気候に適した断熱性能が求められていることを踏まえ、より高い性能を追求する必要性について認識を示していた。濃厚な議論の末、全ての質疑が終了し、議案は議員全員の「異議なし」との声で可決された。
この結果、竹富町としては必要な住環境を整備するための一歩を踏み出した形となる。町民にとって利便性向上が期待され、今後の進捗が注目される。いずれにせよ、議会はこの状況を注視し引き続き影響を評価していく構えを見せている。