令和3年第5回竹富町議会が9月17日に開催され、様々な重要事項が議論された。特に、コロナ禍における影響や、ワクチン接種状況についての発言が目立った。
コロナウイルスの影響は、観光業や農業に深刻な打撃を与えた。町民の生活も困窮しており、早急な対策が必要であると、宮良道子議員は報告した。町長の西大舛髙旬氏は、感染症対策を優先しつつ経済の回復を図る姿勢を示し、住民の声をしっかりと受け止めていく意向を強調した。
ワクチン接種に関しては、接種率が65歳以上で89.3%、64歳以下で64.5%に達しているとの報告があった。しかし、特に64歳以下の接種率が低い背景には、任意接種に対する消極的な姿勢があると分析されている。健康づくり課長の上野エミ氏は、未接種者への対応を計画しており、個別接種のための手続きを周知していく方針を示した。
また、浜蟹道路の修復問題が提起され、過去に県が整備した施設が老朽化している状況が懸念されている。住民からは、その修繕のために町が予算追加を検討するよう求める声が上がっている。さらに、移動式の小型焼却炉の導入も提案され、ボランティア活動の支援が必要との意見も挙がった。
議会の中では、奨学金の返還支援制度が語られ、地域の企業に定着するための重要性が指摘された。また、観光業の回復に向けた具体的な方策も模索されており、竹富町の独自の支援策も今後展開される見込みである。
このように、竹富町議会での議論は、コロナ対策、地域経済の支援、そして地域社会の更なる発展に向けた強い意志が感じられる内容となった。