令和3年6月15日、竹富町議会は第3回定例会を開催した。
本議会では複数の承認および議案が取り扱われ、特に補正予算に対する審議が目立った。議案第35号の令和3年度竹富町一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ約3億503万6,000円の増額を提案し、その必要性が議論された。
大久研一議員はこの補正予算について、「特に西表庁舎等の整備計画策定予算が含まれ、博物館や自然遺産センター等が併設される計画は、町の発展に寄与するものである」と指摘した。その上で、各施設の配置や自然環境への影響調査についても言及し、町民の意見を求める必要性を訴えた。
また、コロナ禍による影響についても言及され、農業者への支援や商工観光事業者との意見交換が提案される場面も見られた。多くの業種が収入減に直面する中、効果的な支援策が求められるとの意見が相次いだ。
議案第36号の竹富町下水道事業特別会計補正予算も原案通り可決され、一方で議案第37号の任期付職員の採用に関する条例も可決された。これらの承認に対しては、特に議論は行われなかった。
この日は合計で数十件の議案および同意が審議され、すべて可決される結果となった。
副議長の選挙では、那根操議員が全会一致で承認され、今後の議会運営が円滑に進められることが期待されている。議会運営委員の選任も行われ、新たな体制で町の課題に取り組む方針が示された。
最終的に、全ての議事が終了し、午前10時56分に議会は閉会した。議会メンバーは、今後の町の発展に向けた協力を再確認し合った。