令和5年3月7日に第1回竹富町議会が開催され、各議案についての審議が行われた。
会議では、竹富町個人情報の保護について改正施行される条例が主な議題となった。この条例は、国の法律に基づき、個人情報の取り扱いや管理方法を見直す内容が盛り込まれている。総務課長の田代仁氏は、「今回の改正により、個人情報が一層保護されるとともに、透明性も高まる」と述べ、町民に対しての影響を減少させる意義を強調した。
次に、竹富町デジタル化推進条例が提案され、デジタル社会に向けた町の取り組みが紹介された。政策推進課長の小濵啓由氏は、この条例が町民や事業者に対してデジタル技術を活用したサービスを拡充することを目的としていると述べ、特にデジタル弱者への支援が不可欠との見解を述べた。また、新年度からスマホ教室を開設する計画も発表され、高齢者などデジタル機器に不安がある住民が参加できる環境を整える方針が示された。
さらに、竹富町消防団員の待遇改善が議論され、報酬の引き上げを含む条例改正が承認される見通しとなった。特に、消防団の人材確保が各自治体で課題となっている中、竹富町もその影響を受けており、消防団員の処遇改善が重要視されている。防災危機管理課長の佐加伊勲氏は「消防団員の負担軽減を図る必要がある」とし、適切な報酬が設けられることで志願者が増えることへの期待を示した。
その一方で、議案の中には地域活性化に向けた宿泊施設の管理基金条例もあり、宿泊業者の支援を目的とした内容が含まれている。これにより、観光客受け入れ体制の強化が期待され、観光産業との連携が重要だと認識されている。
会議の最後に、住生活基本計画や地域防災計画の見直しに関する議案についても審議され、地域全体の生活環境の向上に向けてさまざまな取り組みが進む見込みである。