令和3年4月22日、久米島町議会臨時会が開かれた。
全議員が出席し、会議録署名議員の指名が行われた。議長の玉城安雄氏が、会議規則第120条に基づき、棚原哲也議員と喜久里猛議員の2名を指名した。
続いて開会した臨時会について、会期の決定が行われた。本日の会期は1日間に決定し、全員異議なく承認された。
その後、重要議題である沖縄戦の戦没者遺骨を包含する可能性がある土砂採取計画に対する意見書が提出された。喜久里猛議員が主な提案者となり、具体的な理由を述べた。
意見書第3号は、「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む可能性のある土砂採取計画の断念を求める」もので、沖縄防衛局が発表した計画に対する懸念が表明された。特に、南部地域での土砂採取が行われることは、戦争により多くの命が失われた場所に対する礼節を欠く行為とされ、 文化的背景に配慮する必要性が強調された。
提案において、「沖縄における戦争の歴史を重視し、多くの人々の思いを無視しないように」と喜久里議員は訴えた。
意見書の承認が求められる中、質疑は省略され、そのまま討論に入った。しかし討論は行われず、意見書は満場一致で可決された。
議長の玉城安雄氏は、「意見書が採決されたことを重く受け止め、今後の対応が重要である」との認識を示し、議会は閉会した。全体として、久米島町議会は沖縄戦の歴史的背景を尊重し、遺族や地域住民の感情に寄り添った決定を下すことを目指している。