令和3年第7回久米島町議会臨時会が8月10日午前10時05分に開会された。
議長の玉城安雄氏は、日程に入る前に東江浩明議員の欠席届を報告した。
その後、会議録署名議員について新垣幸子議員と棚原哲也議員が指名され、会期は1日間で決定した。
続いて、桃原秀雄副町長が令和3年度久米島町一般会計補正予算(第3号)の提案理由を説明した。補正予算は歳入歳出それぞれに9627万2000円を追加し、総額78078万8000円となる見込み。歳入の主な要因は、国庫支出金の増加にあり、災害復旧事業や低所得子育て世帯への生活支援給付金が含まれる。
副町長の説明によれば、コロナ禍での生活支援として、低所得子育て世帯生活支援特別給付金が806万円増額され、これは100%の国庫補助事業であることが強調された。また、災害復旧に関する予算も計上されており、特に公共事業に関わる災害復旧費として7946万円が盛り込まれている。
幸地猛議員は、予算措置がなされていない委託設計の問題について言及し、工事費計上に先立つ調査業務の必要性について問いただした。これに対し、建設課長の幸地伸也氏は、調査業務への予算措置は予備費から行われたと説明し、適用状況に応じて早期の事業着手が可能であることを示した。
さらに、風の帰る森プロジェクトについて、富永肇議員が取り組む主体に関して質問。プロジェクト推進課長の大田直樹氏は、地域振興協会から助成金を受け、地域づくりに関わる活動を展開していると述べた。受け入れ対象は中高生や環境保全に関心のある方々であり、ワークショップを通じて育成に努める途上であると強調した。
この会議での質疑応答では、予算の透明性や目的に応じた支出の適切さが議員たちによって繰り返し問われ、最終的に令和3年度一般会計補正予算が全会一致で可決されたことが報告された。全体を通じて、町民の生活を支えるための予算が適切に配分されることへの期待が寄せられている。