令和5年第5回糸満市議会が、9月20日に開かれ、多くの議員が参加して一般質問が行われた。この会議では、交流人口の拡大や学校給食の無償化など、重要な議題が取り上げられた。特に、今回の台風6号による被害状況が多く議論された。
台風6号の影響について、経済部長の志茂学氏が概要を説明した。農産物や施設に加え、通信インフラへの影響も報告されており、被害総額は約1億5,700万円に上る。県やJAおきなわとの協力で、損失を抑えるための支援策が議論されている。特に、被災した農家への補助金が検討されており、その必要性が強調された。
また、賀数郁美議員が重点的に質疑した医療的ケア児の避難所についても多くの関心が寄せられた。教育部長の有銘真一郎氏は、台風6号時に設けられた避難所の活用状況を報告。医療的ケアを必要とする児童に対する配慮が成されていることがわかり、今後の体制充実が期待される。
公園整備についても質疑があり、特にインクルーシブ公園に関して、赤ちゃんでも遊べる遊具の設置について施策が求められた。建設部長の上原斉氏は、今後の糸満市都市公園長寿命化計画に従い、整備を進め参画する旨を示した。
合間に、学校給食についても議論された。最新の給食の栄養充足率が問題視され、今後改善策が必要との声が上がった。有銘教育指導監は、特に地域の農産物を使用する計画の重要性を説き、地域連携の下での取り組み強化が求められた。特に糸満産の食材活用については、教育委員会の方針が重要であるという意見も見受けられた。
最後に、防災行政についても多くの関心が寄せられた。市は、台風6号での避難所の設置や、無事通過した後の対応フローを見直す必要性を感じており、映像やSNS等を使った情報発信の重要性が再確認された。議員たちの発言を通じ、地域防災の意識が高まった。
上記のように、糸満市議会では災害への備えや、地域活性化に向けた重要な課題が盛り込まれた議論が行われ、今後一層の検討が求められる結果となった。