令和6年9月2日に開催された笠岡市議会第5回定例会では、重要な議題が多く取り扱われた。
特に、会期の決定については、議長の大月隆司氏が提案し、この定例会は今日から10月2日までの31日間にわたることが承認された。これに対し、議員から異議は出なかった。
次に行われた諸般の報告では、笠岡市総合福祉事業団と文化振興財団の経営状況に関する書類が報告されるも、質疑はなく質疑は速やかに終了した。
また、委員会審査報告では、請願第3号が取り上げられた。総務文教委員長である仁科文秀氏は、「請願の趣旨を尊重し、笠岡工業高校の存続を求める内容で審査を行った」と述べ、全会一致での採択が決定された。これは、笠岡工業高校が地域の人材育成に寄与しているとの認識を反映した結果である。
その後、複数の議案が上程され、栗尾典子市長が説明を行った。特に令和6年度の一般会計補正予算に関し、補正額は2億8,962万円で、増額後の予算総額は261億9,659万円となる見込みだ。また、特別会計の補正予算案も提示され、特に新型コロナワクチン接種に関する支出が強調された。市長は「市民の安全・安心を守るために、必要なサービスを維持し、施策を行う」と強調した。
ますます厳しさを増す財政状況に対して、市提供のサービスの確保が求められる中、議会からの質疑応答はなく議論は円滑に進行した。議案第54号から第61号に至るまでが一括して議題とされ、すぐに採決へと進んだ。
また、発議第3号に関しても全会一致で可決され、岡山県及び教育委員会に対し、笠岡工業高校の魅力を高め・学校の魅力と活力を守る意見書を提出する方向が固まった。