令和4年12月6日に開催された臼杵市議会定例会で、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、ユネスコ創造都市ネットワーク加盟や臼杵山内流の振興について、議員たちの関心が集まっている。
まず、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟については、平川幸司議員がその意義や今後の取り組みについて質問を行った。中野市長は、加盟認定後の活動を振り返り、特に市民の意識向上や食文化の発信が必要であると常々意識的に取り組んでいると強調した。今後の方針として、加盟の意義を市民に広め、地域振興につなげるプロジェクトを進めていく考えを示された。
次に、臼杵山内流についても平川幸司議員から質問があり、この流派の200周年を懸けて開催された式典やイベントについて語られた。教育課程を見直し、伝統文化の重要性を再認識し、引き続き若者たちにその魅力を伝えていく必要があると談じられた。特に、長期的な存続に向けた指導者の育成が喫緊の課題であるとの認識が示された。
また、市長は施政方針の説明で、人口減少と高齢化が進む中、地域の課題解決には男女共同参画が必要で、特に女性リーダーの増加がポイントであると述べた。具体的な取組みとして、意識改革や地域活動での女性参画を推進する方針が打ち出された。女性の活躍を促進するために、地域での取り組みを見据えた施策を検討する必要がある。
さらに、風水害による停電対策に関して、内藤康弘議員が質問した。市長は、最近の台風での停電状況を踏まえ、自治体と電力会社が協力して事前伐採などの取り組みを進めるべきだと応じた。急を要する事柄であるだけに、早急な対策が期待される。
安東鉄男議員からの救急救命講習についての質問では、ウィズコロナ時代における講習方法の再検討が求められた。消防長は、オンライン受講を含む新しい講習方法を模索していると答弁した。
このように、本日の議会は、地域の将来を見据えた多面的な議論が交わされており、今後の実行に期待が集まっている。議員たちは市民とともにより良いまちづくりを進める意義を再確認し、さまざまな施策に取り組む意向を見せた。