令和4年3月、臼杵市議会にて、新年度予算に関する重要な議論が展開された。
川辺隆議員は、新年度の予算編成方針や、ユネスコ食文化創造都市ネットワークの加盟認定に伴う予算編成について質問を行った。この中で、彼は新年度予算に必要な様々な取り組みを強調し、特に子育て環境を充実させる重要性を指摘した。
中野五郎市長は、予算の編成方針について、現在の社会情勢を踏まえた柔軟な対応が不可欠であると述べた。彼によると、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた対策が必要であり、具体的には新型コロナウイルスワクチン接種の体制強化が挙げられる。また、子供医療費助成事業の完全無料化に向けた取り組みも進めていると述べた。
さらに、川辺議員は道路整備についても質問し、歩道整備の進捗状況を確認した。この整備は、学校周辺の安全を確保するために欠かせないとの認識が示された。特に交通安全の観点からは、グリーンベルトの整備が一定の成果を上げていることが報告された。
また、川辺議員は小型救急車の導入についても触れ、これが救命率の向上に寄与することを強調した。亀井英樹消防長は、狭い道路への対応としてこの小型救急車が必要であるとし、来年度の導入予定について説明した。1台の小型救急車が予定されており、これにより迅速な救命活動が期待される。 小型救急車は、特に車両が入らない場所でも対応可能であり、地域住民からの期待が高まっている。
教育や福祉、地域づくりなどの政策に加えて、食文化の振興と地域資源の活用が、今後の成長戦略においても重要視される。中野市長は、地域の特性を生かし、産業振興を進めていくとともに、人材育成を強化する必要性を訴えた。地域の魅力を再発見し、発信していく姿勢が求められている。