臼杵市議会の定例会が開催され、いくつかの重要な議題が議論された。
今回は、臼杵市の奨学資金制度を含む教育関連の質疑が主な焦点となった。広田精治議員は、奨学資金制度の目的や新規認定者の推移について尋ねた。特に過去5年間の認定者数が減少傾向にあることから、その原因や制度の周知徹底についても言及した。政府側の回答として、奨学金制度は学業や経済面で支援が必要な者に贈与されるべきであると説明された。
また、熱海市で発生した土石流災害を受け、広田議員が臼杵市内の土砂災害警戒区域について質問。県による調査の結果、臼杵市には高さ5メートル以上の盛土が22箇所存在することが報告されており、その調査結果が示された。市としては、適切な管理がなされていることが確認されたとした。
さらに、(仮称)大分野津太陽光発電事業における林地開発許可申請に関して、広田議員は安全対策や周辺環境への配慮についても質疑した。特に、その事業が適正に管理され、終了後も十分に維持されるのかが問題視された。これに対し、市は適切な管理体制が構築されることを求める意見書を提出したと述べた。
認知症施策に関する議論もなされ、高齢者支援の取り組みやサポーターの育成について具体的な活動状況や今後の展開が示された。地域の介護支援や高齢者の生活支援についての体制が強化される見込みである。
同日、パークゴルフ場の計画についても進捗が報告された。旧不燃物最終処分場跡地を利用する計画であり、地域住民への説明の必要性が強調された。後の議論では、収支の改善案や運営に関する課題についても様々な意見が出された。
成人式については、昨今の成人式がリモート開催となったことを受け、令和3年度成人式の開催について前向きに進める方針が確認された。新成人を祝う式典が無事に行われることが望まれる。市として引き続き、若者の意見を取り入れた柔軟な対応が求められる。