令和3年臼杵市議会3月定例会が2日に開会した。
会期は本日から3月25日までの24日間と決定されている。中野五郎市長による所信表明では、4期目に向けた抱負が語られ、その中で新型コロナウイルスへの対策とともに、持続可能な町づくりについての具体的な方針が示された。
市長は「新時代に向けた『優しく力強い臼杵市』を築きたい」と強調した。特に新型コロナ禍によって浮き彫りになった課題に果敢に挑む決意を表明し、地域環境の持続可能性を支えるための基本的な施策を説明した。
市長が展開した施策の一つには、健康寿命を延ばし高齢者支援を強化することが含まれる。具体的には、高齢者が生活する上で必要な医療や介護の体制を見直し、地域と連携した活動を進めるという方針だ。少子化対策や子育て支援についても強調され、特に若い世代が臼杵に定住したくなるような環境を整える重要性が取り上げられた。
また、市は一括して上程された第6号議案から第40号議案において新型コロナウイルス感染症に関連する支援の具体策や制度改正を説明した。特に第17号議案では新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金条例の設立が議題に上がり、経済の立て直しに向けた重要な施策の一環として注目されている。
この日の議会では、第3号議案から第5号議案が全て原案通りに同意されており、監査委員の選任や公平委員会、職員懲戒審査委員会の委員選任についての合意が得られた。このような決定が下される中、市長は「住み心地一番のまちづくり」をさらに進めていく姿勢を示した。
会期中には様々な意見や提案が出される見込みであり、市民の声を反映した施策の充実に努める方針が確認されている。市長の取り組みがどのように具体化していくか、引き続き注目される。