令和4年11月10日に開かれた臼杵市議会臨時会では、重要な2つの補正予算が承認された。
第62号議案は、令和4年度一般会計補正予算に係る専決処分の承認を求めるものである。市長の中野五郎氏は、この補正予算について物価高騰に影響を受けた住民税非課税世帯への給付を強調し、約6500世帯にに1世帯あたり5万円の支給を計上したと述べた。
また、経費には台風14号の復旧にかかる費用も含まれ、農業用施設の崩壊など多くの被害が生じたことが報告された。これらに対し、復旧に係る経費を計上し、災害復旧費が重視される背景にある。先日の台風の影響が市の財政に与えた影響について、問題意識が高まっている。
続いて第64号議案も上程され、エネルギーや食料品価格の高騰に対する支援策が盛り込まれた。中野市長はこの補正が市民や事業者の支援に繋がるよう、経費を計上することで地域経済の活性化に貢献する意図を語った。具体的には、民生費として、住民税均等割のみ課税されている1,100世帯に対し2万円を給付し、子育て世帯への支援としては中学生以下の子供一人当たり1万円の商品券を用意することが示された。
また、補正予算には公共交通機関への支援として、運行維持を目的とした補助金も含まれており、地域交通の維持が重要視されている。この結果、補正予算総額は1億3,290万5,000円の追加となり、令和4年度一般会計の予算総額が251億6,152万4,000円となった。
臨時会の全ての議案に対しては特に異議なく賛成意見が出され、議案は次々と承認されていく様子が見受けられた。議長の梅田徳男氏は、議決が全会一致で可決されたことを強調し、議員たちの迅速な対応に感謝の意を示した。