令和4年3月1日、臼杵市議会の3月定例会が開会された。この定例会では、合計28件の議案が上程され、重要な市政運営に関する報告がなされた。
初めに、議長である匹田郁氏が会議の開始を宣言し、その後、議会録署名議員として武生博明議員と牧宣雄議員が指名された。続いて、会期が本日から3月24日までの24日間であることが決定された。
この日は、臼杵市の行政視察についての報告も行われた。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、予定されていた視察は中止になったが、代わりにユネスコ食文化創造都市の取り組みについて研修が行われたことが報告された。
継続審査事件については、議会基本条例検討特別委員会からの報告が行われた。委員長の吉岡勲氏は、条文の協議が終了し、その結果、政務活動費についての条文は削除し、議会活性化委員会についてはその機能を既存の委員会に持たせることになったと説明した。
この日のハイライトは、市長中野五郎氏による行政報告であった。市長は新型コロナウイルス対策の進捗を詳述。感染拡大防止及び経済支援策として、プレミアム商品券の発行やワクチン接種体制の強化が進められたと述べた。
特に、臼杵市のプレミアム商品券は、歴史的に最大の30%のプレミアム率で、今回の発行に対して市民からの非常に高い反響があった。この商品券は、地域経済活性化に大きく寄与するものと期待されている。
また、ワクチン接種の状況についても、計画的かつ円滑に進んでおり、これまでに対象年齢の87%が接種を終えたと報告された。市長は市民の感染拡大防止への協力を再度呼びかけた。市民や議員の健康と安全の保障が最優先であるとの認識を示した。
このような様々な議案について市議会は活発に討論を行い、第1号議案と第2号議案は、令和3年度臼杵市一般会計補正予算に関するものとして、全会一致で承認された。特に、子育て世帯への経済的支援策としての10万円の臨時特別給付金については、市民にとっての最大の関心事であったようで、承認に際して多くの議員からも賛同の意見が寄せられた。
市議会は、今後も市民生活の向上や地域発展に向けた様々な施策の実現を目指していく方針である。今回の定例会は、この地域の未来を見据えた重要な意思決定の場となったと言えるだろう。