臼杵市議会の令和5年9月定例会が19日に開催された。
この会議では、手話言語条例と小中学生の学力向上について、特に「安東鉄男議員」の発言が注目を集めた。
まず、安東議員は手話言語条例施行後の取り組みについて質問した。手話言語条例は今年4月に施行され、条例の目的は手話の普及とろう者の理解促進であるという。安東議員は、ただ取り組みを進めるのではなく、条例に基づく施策の進展や今後の課題について具体的に確認した。
「臼杵市手話言語条例が達成されるよう、必要な施策を推進することが重要である」と指摘し、手話の普及について地域活動の重要性を強調した。さらに、情報受領の際におけるろう者のサポートや、緊急時の情報伝達方法についても言及した。これに対し、「柴田監」政策監が、具体的な施策や支援内容についての現状を報告し、情報伝達手段の多様化が必要であると答えた。
次に、安東議員は小中学生の学力についても質問した。コロナ禍による学習への影響が懸念される中で、全国学力調査での大分県の結果が以前よりも低迷していることに触れ、「どう学力向上に向けて取り組むか」が焦点になった。各学校での対策や支援体制についての詳細な説明がされ、特に「安東雅幸教育長」が未来へのビジョンを示した。学力向上のためには、教員の指導力強化や教育環境の改善を通じて、児童・生徒が安心して学べる場を提供することが重要と述べた。
また、電子黒板の導入についても再度確認された。すでに3校に導入され、児童生徒の反応も好評であり、教員の業務効率化にも貢献しているとの報告があった。「麻生幸誠学校教育課参事監」は、全校への導入に向けた計画も明らかにし、教職員の働き方改革に寄与するよう努める方針を示した。
さらに、水道事業に関する議論も行われ、水道管の老朽化に伴う維持管理の危機感が伺えた。特に、井水の漏水判定に関する新技術の導入や、広域化推進プランに対する期待が述べられ、今後の水道事業の持続的運営の重要性が強調された。
臼杵市の取り組みが、さらなる市民生活の質向上に寄与できるよう、引き続き議論していくことが求められる。