令和4年3月24日、臼杵市議会の3月定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。この日の焦点は、若林純一議員に対する辞職勧告決議である。
議会はまず、委員長報告を経て、委員会提出の議案を上程。建設産業委員長の長田徳行氏は、臼杵市農業後継者育成に関する条例の廃止や市営土地改良事業の施行について報告した。また、教育民生委員長の久藤朝則氏は、国民健康保険税に関する条例の改正や子ども医療費助成の拡充を説明し、全議案について全会一致で可決を要請した。
総務委員長の大塚州章氏は、行政組織の見直しや育児休業に関する条例改正を通じて、不必要な規制緩和に努める姿勢を示した。特に、育児休業を取得しやすい職場環境の整備が求められている。
一方、若林純一議員に対する辞職勧告の動議が挙手により、賛成多数で成立した。内藤康弘議員が提案したこの決議は、若林議員が議会の規範維持に反する行動を繰り返した事に起因しており、会議中のマスク着用や出席義務を怠った事例が挙げられた。議長は、これらの行為が議会秩序を乱すものと見なし、辞職勧告の可決を述べた。
若林議員はマスク着用の要請を無視し、意図的に議会運営を妨害しているとして、再三の注意にも従わなかった。議事が円滑に進行できるよう、市議会は秩序維持を重く受け止め、議員の資質向上を目指した。この背景には、新型コロナウイルス感染症への対策が求められ、規則遵守が強調されたからである。
今回の会議では、特に議員同士の意見が分かれる場面も見られ、公共の利益を最優先に掲げる議会の姿勢が改めて問われる結果となった。今後の議会では、より開かれた議論が期待される。