令和元年12月3日、臼杵市議会が開会し、各議案に関する審議が行われた。
この日は、会議の主要な議題として決算委員長報告が取り上げられ、質疑や討論を経て採決が行われた。また、市長からの行政報告も実施された。
決算委員会では、過去の決算案件について報告がなされ、歳入歳出について詳細に説明された。決算委員長の戸匹映二氏は、「一般会計の歳入総額は約346億円で、歳出は約339億円、7億円の黒字決算となった」と述べた。特に、法人市民税が前年比で25.4%増加したことが強調された。本報告は、地方交付税の減額など厳しい運営状況下において評価された。
続いて、中野五郎市長が行った行政報告では、市政運営の近況が報告された。注目すべきは、児童扶養手当の過払いに関する問題で、市は謝罪し、適正化に向けた対応を図る必要性を示した。過払いの対象件数は20件、総額は526万8,045円にのぼり、市民の信頼回復が求められているとした。
また、新たに設置された「臼杵市社会基盤整備・災害支援センター」の設置経過についても説明が行われた。これは、大規模災害時の復旧を目的としており、今後の運用が期待される。さらに、最近行われた秋のうすき食フェスが成功したことや、今後の観光推進体制の見直しについても触れられ、官と民が協力し合う体制の構築が図られる可能性が示唆された。
第86号議案においては、台風による災害復旧費用を含む補正予算が提案され、総額3,575万6,000円とされた。この議案は議会の異議なく承認された。さらに第87号議案では人権擁護委員の推薦が行われ、こちらも原案どおり承認された。
また、第96号議案では野津市民交流センター新築工事の請負契約に関する議案が上程され、こちらも異議なく可決された。この契約は2460万円の都市計画に基づくもので、地域活性化が期待される。
最後に、議案の一括上程が行われ、臼杵市の職員関係条例、特別会計に関する予算等が審議・採決されたが、これらも原案どおり承認された。