令和元年12月10日に開催された臼杵市議会の定例会では、地域防災や広域道路整備に関する重要な議題が取り上げられた。市長の中野五郎氏は、災害の激化に備えて、地域防災の拡充を強調した。
特に、南海トラフ地震や台風による過去の大規模災害を踏まえた対策が求められている。先の台風19号の教訓を活かし、迅速な避難誘導や住民の防災意識の向上が重要だと述べた。また、地域住民が主体となる防災士の育成や自主防災組織の活動が期待されている。市長は、「自助・共助の精神を基にした地域防災」を目指し、地域住民に協力を求めている。
次に、広域道路整備については、今後の交通網の「ネットワークビジョン」が重要であるとされ、新たに設立された研究会で、地域の移動を円滑にするための施策が進められている。今後の取り組みでは、県との連携を強め、交通の利便性や安全性を高めるべく、必要な調査と意見交換が推奨されている。
また、一般廃棄物の適正処理や、災害時の河川堤防の管理についても話し合われた。今後は、過去に発生した堤防決壊の教訓を踏まえ、調査や対策を強化する方針が示された。特に、堤防の強靭化についてより具体的な取り組みが必要であるとの指摘が出され、今回の会議では質疑応答が活発に行われた。