臼杵市の定例会で、学校給食や食育、特に給食の無償化についての質問が焦点となった。議員は、給食が物価高騰の影響を受けつつある中で、質や量、栄養バランスを維持できるか懸念を表明した。教育長は、給食の質を維持するために、補正予算を提案し、給食内容の維持に努めると述べた。
続いて、食育に関する推進状況についても質疑が行われた。議員は、地元食材を使った米飯給食の割合を増やす必要性を訴え、栄養士の意見を交えながら、食育の重要性を強調した。教育長は、学校給食で米飯給食を週に3回実施している現状を示しつつ、パンとのバランスを踏まえたメニュー作りの大切さを述べた。特に、地元のお米を使用することによる地域支援や食育の効果についても触れた。
さらに、非常用備蓄食を活用した食育プログラムについても言及された。防災教育の一環として、避難時の食事としてアルファ化米を用いる実験的試みの重要性が示された。
無償化に関しては、広田議員が提起した。文科省の調査によると、無償化や一部補助制度の実施状況が確認され、全国的にその傾向は拡大している。市長は、現時点での無償化実施検討には否定的で、給食の質を維持し続ける努力を重視していると強調した。特に、臼杵市の独自性を保ちながら、子どもへの食育や健康を考慮した方針を確立している。
フィールドワーク研修については、今後も必要性を感じており、研修自体は教育向上を目指しているとしつつも、慎重に進める必要があるとの立場を市政府は明確にした。地域に配慮した活動へとつなげる意識が求められる中、取り組みの透明性と公正さが求められる。