令和元年9月12日に臼杵市議会の定例会が開かれた。
この会議では、一般質問と議案質疑が行われ、特に地域振興協議会の支援や高齢者施策についての質問が注目を集めた。
伊藤淳議員は地域振興協議会の活動支援について質問した。彼は、少子高齢化を見据えた地域づくりのため、今後どのような支援が必要かを強調した。これに対し、政策監の加島和弘氏は、地域振興協議会が地域の人々の支え合いを促進していると説明した。さらに、各地域での活動が活発であり、地域のさまざまな行事や防災活動が進んでいることを明らかにした。
また、高齢者施策に関連して、伊藤議員は具体的な取り組みとして「口腔ケア」や「低栄養」「薬の管理」をテーマにした冊子の作成について触れた。保険健康課長の杉野等氏は、これらが地域課題であることを科学的な根拠に基づいているとし、課題抽出のための手法やテーマ選定のプロセスについて詳述した。
伊藤議員は、その取り組みを「住み心地一番のまち・臼杵」を実現するための重要な一歩であると評価した。さらに、在宅での看取りに向けた取り組みが必要であるとし、市民の意見を集める重要性を議論した。
杉野課長は、地域住民がみとりについて考え、話し合い、共有することの重要性を認識していると述べ、今後も啓発活動を続けていく意向を表明した。また、調査の実施を通じて市民の意見を反映し、今後の政策に生かしていく方針も示した。
このように、本日の議会では地域振興と高齢者施策に関する具体的で先進的な議論が展開された。地域に根ざした施策が、少子高齢化という課題にどのように対応していくのか、大きな関心が寄せられている。