令和4年6月臼杵市議会定例会が、6月14日に開かれた。会議には、定足数の確認され、議長の進行により始まった。特筆すべきは、勇退する議員たちへの感謝状の贈呈である。市長の中野五郎氏が、2名の勇退議員に感謝状を贈呈したことに会場が温かい雰囲気に包まれた。
感謝状を受け取った大嶋薫氏は、挨拶の中で「一市民としてこの臼杵市のためにできる限りの奉仕を続けたい」と述べ、市民とのつながりの重要性を強調した。また、久藤朝則氏は、過去の災害への取り組みや日々の活動を懐かしみ、仲間たちへの感謝の気持ちを表した。
次に、会期の決定が議題に上がり、議長が「本定例会の会期は、本日から7月1日までの18日間とする」と提案した。異議はなく、無事承認された。
市長の中野五郎氏は、コロナ感染症への市の対応について報告を行った。市内では、新型コロナに伴う感染者数が依然として多く、累計で1,094人に達していると説明した。特に、ワクチン接種については65.2%の接種率を記録しており、高齢者層では89.8%と高い数字を示している。
さらに、「国の緊急支援策を元に低所得世帯への特別給付金を児童一人当たり5万円支給する」といった市の対策も報告された。これにより、全国的な物価高騰やコロナ禍での生活支援が必要とされる中、市の取り組みが注目される。
また、諸般の報告では、観光の振興策として、うすき竹宵の全国夜景遺産への認定や、臼杵石仏の美仏総選挙に関する受賞報告も行われた。観光客増加のため、フィジカル・ディスタンスを保ちながら、地元の文化を生かしつつ意識改革が進められている。
今回の定例会での重要な議題は、議案の上程であった。第38号議案について監査委員の選任が提案され、議会は全会一致で承認した。これにより、新たに匹田郁氏が監査委員に選任されることとなった。
その後、既定の議案が次々と上程されたが、議論の都度活発な質疑が交わされ、議員からの支持を得て次々と承認された。特に新型コロナウイルスの影響を受ける事業者への支援策が強調され、地域経済回復への期待が寄せられている。
最終的に、すべての議題が終了し、議長の散会宣言がなされる中、市政運営に向けての積極的な提案と市民の意見を聞く姿勢が強調された会議であった。