令和4年12月7日に開催された臼杵市議会の定例会では、環境や地域振興、観光に関連する多様な議題が議論された。
まず、新環境センターとごみの減量化について、奥田富美子議員が質問を行った。新環境センターは、2027年度に稼働する予定で、大分市など6市による広域処理が行われる施設であると紹介され、進捗状況や建設費用、既存施設の解体費用について尋ねられた。環境課長の廣瀬武志氏は、用地取得は完了し、建設に関する委託候補者選定は来年に予定していると説明した。加えて、ごみ減量化に関するプラスチック新法の影響について、現在使用しているポリエチレン製ゴミ袋の見直しが議論された。
次に、災害に強いまちづくりの重要性が議論された。台風14号による停電や断水の状況が示され、具体的な対応策が求められた。広田精治議員からは、停電対策や指定避難所における非常電源の整備状況について質問が挙がり、消防長の亀井英樹氏は、停電時の連携を強化していると説明した。さらには、音声告知や情報発信の重要性が強調され、その整備についても言及された。
また、インボイス制度に関しては広田精治議員が質問し、その影響が特にシルバー人材センターに及ぶ可能性について懸念が示された。稼働開始が迫る同制度に対しての具体的な対応策が検討されているとの答弁があった。
観光や地域振興については、甲斐尊議員から博多大丸とのアンバサダー協定の成果および臼杵市観光協会の活動が評価された。特産品の発信、臼杵での体験プログラムの開発が進められ、地域ならではの資源を活かした観光戦略が模索されている。
さらに、地域共生社会の確立に向けた取り組みも話題となり、地域振興協議会の活動支援についても言及された。地域からの要望や課題に対し、行政がどのように対応していくかが問われた。
このように、臼杵市議会では持続可能な社会や地域の発展に向けた具体的な施策や課題が継続的に議論され、今後の取り組みが期待されている。