令和5年3月7日、臼杵市議会は定例会を開催し、様々な議題について議論を行った。
会議では、全18名の議員が出席し、委員長報告に基づく議案の審議に入った。特に注目されたのは、教育長の安東雅幸氏が新型コロナウイルスの影響を受けた学校教育に関する取組を述べた場面である。
安東教育長は「学校教育に関連する課題は多岐にわたり、特に2020年からのコロナ禍の影響は深刻であった」と強調し、幼小中一体教育の推進や学力向上への取り組みの成果を報告した。
また、議員からは新型コロナウイルス対応中の教育の制約に対する質疑が行なわれ、「千人以上の卒業生を育てるために、今後の見通しや対策が求められる」との意見も寄せられた。この質疑応答では、教育に携わるスタッフ全員の協力が重要であること、また、その教育環境を確保するための継続的な努力が求められると述べられた。
さらに、河川の整備も一大テーマとして取り上げられ、特に広田精治議員が河川の堆積土砂による洪水リスクの高まりについて質問した。河野議員も、旧野津高校跡地の利活用に関する問題を指摘し、地域振興に向けた具体的な取り組みの必要性を訴えた。この地域においても、土砂撤去や整備についての意見が相次いだ。
また、ふるさと納税政策についても言及され、市長は「地方創生に向け、臼杵市の特産品を活用した返礼品の強化が不可欠」と述べ、今後の戦略と目標を示した。特に体験型の返礼品開発や商品開発については、地域の潜在的資源を引き出す重要な戦略であると指摘した。
最終的に、全体として議会は意義深い討論を重ねており、地域住民の声や意見が反映される政策決定が行われることが期待されている。教育や農業、地域振興をはじめとする課題にどのように対応していくかが、今後の臼杵市にとっての重要な試金石となるであろう。