令和4年9月臼杵市議会定例会が開催され、様々な議題が審議された。
特にユネスコ食文化創造都市ネットワークに関する報告が注目を集めた。川辺隆議員の質問に対し、田村和弘副市長は、加盟認定後の取り組み状況や今後の計画について説明を行った。 具体的には、昨年11月の加盟以来、臼杵市は食文化の振興に力を入れており、今後は国際的な課題解決にも貢献していく意向を示した。
年次総会に参加した副市長は、草の根交流の重要性を強調し、本市の醸造文化や有機農業の取り組みを広く伝えることができたと述べた。また、参加して得た知見を市民の教育に活用し、若い世代がこの活動に参画する重要性も示した。
次に、川辺議員が文化財の保存活用について質問した。文化・文化財課長の神田高士氏は、文化財保護法改正に伴う新たな取り組みについて説明した。具体的には、臼杵市文化財保存活用計画を令和5年度の国認定を目指して進行中であると述べた。また、地域の歴史や文化の魅力を伝えるため、様々なイベントや展示が計画されている。
さらに、川辺議員はスクールバス事業についても質問した。教育次長の後藤誠也氏は、目前の運営状況や今後の課題について報告した。スクールバス事業は、現在6台のバスで162名の児童・生徒を支援しているが、長期休暇中における運行の柔軟性が問われている。
特に、運行時間の見直しが必要であり、保護者への負担軽減を図ることが求められている。今後、部活動の内容やスケジュールに基づき、より良い運行体制を目指す考えが示された。
最後に、日程追加として第54号議案と第55号議案が上程され、低木の撤去や補正予算についての討論が行われた。本議会の中で積極的に予算案が提案され、委員会審査も円滑に進行したことが印象的であった。このように、臼杵市は市民生活の向上に向けた政策を進めており、今後の取り組みに期待が寄せられている。