令和3年3月10日、臼杵市議会において第3号定例会が開かれ、重要な議題が討議された。
若林純一議員が提案した「祈りの回廊構想」については、県内外からの観光客誘致を期待するほか、歴史的価値のある大友宗麟に焦点を当てたプロモーションの必要性が強調された。市長は、地域資源を活かした魅力あるプロジェクトと述べ、特にキリシタン大名の歴史の重要性を認識している。ただし最近、ホームページから関連情報が消失している点には疑問が呈された。
次に、パークゴルフ場建設に関する若林議員の質問が続き、工事のコストに対する収益性が問われた。市長は、運営に関して魅力ある施設への転換が必要であるとしたが、廃棄物処理場跡地の制限に難色を示した。
また、コロナ禍の影響を受けたイベントについても言及された。「桜まつり」のような地域イベントは、感染防止と経済活性化の両立を図るため、調整が行われていく見込みである。一方、施設の利用制限については、現在の基準見直しが求められている。
大塚州章議員からは、防災政策に関して、震災からの教訓を踏まえた体制強化の必要性が示された。特に防災士の育成やジュニアリーダーの増員が今後の課題として挙げられており、学校教育の中に防災教育を組み込む重要性が認識されている。
産業振興政策においても大きな議論が交わされた。中野市長は、地域資源に基づく産業の振興が施策において強調され、ユネスコ創造都市ネットワークの加盟認定を目指すとした。これにより、地元の食文化や観光資源を駆使した振興策を進めていく意向を表明した。
今後、臼杵市は、地域資源の価値を高め、市民の生活向上に寄与するための各種施策を推進する必要があるが、特に市民や若年層の参加と理解が不可欠であるとされ、議会の意見も大いに反映されることが期待される。