令和2年12月22日に臼杵市議会が開かれた定例会では、重要な議案が多数審議された。
主な焦点となったのは、令和2年度臼杵市一般会計補正予算(第10号)であった。この補正予算では、約4億2066万円が追加され、補正後の予算総額は283億2931万円となる。今回の補正は、新型コロナウイルスの影響を受けた生活基盤の厳しいひとり親世帯への支援として、臨時特別給付金の再給付を含むものである。市長の中野五郎氏は、公共施設の感染症対策を強化し、市民の安全を守る意向を示した。
議論の中で、特に注目されたのは最終処分場跡地におけるパークゴルフ場の整備事業である。この事業について、予算委員長の戸匹映二氏は各議案に対する質疑を経た結果、全会一致で可決が決定されたと述べた。パークゴルフ場の計画には、新型コロナウイルス関連の調査や今後の地域振興が含まれており、地域活性化に資する期待が寄せられている。
一方、反対意見も根強い。奥田富美子氏は、財政面から見てこの事業は年間1400万円の赤字を生む可能性があると指摘した。また、河野巧氏も地域民の意向や過去の条件面に疑問符をつけ、慎重な審議が必要であると主張した。これに対し、賛成派はパークゴルフ場が市民の健康づくりや交流の場として重要な役割を果たすと強調している。
このように、臼杵市議会の定例会では、新型コロナの影響を受けた市民への支援と、それに伴う予算の増額が主たるテーマであり、今後、議会全体での慎重な協議が求められる。議案は全会一致で進められ、地域の意見も考慮されているため、今後の動向には引き続き注目が必要である。