令和3年12月8日、臼杵市の定例会が開かれ、教育や安全対策を中心に多くの議論が行われた。特に目を引いたのは、中学校の制服見直しに関する提案と通学路の安全対策に関する事項である。
最初に、匹田久美子議員は中学校の制服見直しと自由選択制の導入について質問した。県内の他の自治体でも同様の流れが進んでいる中、彼女は生徒や保護者からのニーズを把握するための調査を行うことや、制服の機能性や人権に配慮した意見も出てきていることを指摘した。「生徒や保護者の要望をどのように把握しているのか」や「自由選択制の導入についての具体的なプラン」について、学校教育課長の後藤徳一氏は、「各中学校での現状把握や保護者からの意見を反映するために努力している」と応じた。
次に、通学路の環境改善と安全対策について、匹田議員は具体的な調査方法や施策の実施状況を問うた。後藤教育次長兼教育総務課長は、定期的に行われる調査により、通学路の安全確保を図っていると回答し、特に交通マナーの啓発に力を入れている旨を伝えた。議員は、通学路の危険個所を摘出し、改善に向けた具体的な対策を講じることの重要性を強調した。
またがん検診に関する議論も行われた。戸匹映二議員は新型コロナウイルスの影響により、受診率が低下している事実を指摘し、今後の受診促進に向けた取り組みについて質問した。政策監の杉野等氏は受診率向上のための工夫として、オプトアウト方式の採用や、検診結果通知の重要性について共有された。特に、がん検診を受けた市民が安心できるよう、異常がなかった場合の結果通知の重要性に触れた。
さらに、認知症と子宮頸がんワクチンの施策も話題に上がった。認知症条例の周知活動成果が求められる中、具体的な施策を講じる必要性が示された。市長も市民との対話を重視する姿勢を表明し、今後の機会を設ける旨を伝えた。また、子宮頸がんワクチンの接種勧奨については、厚生労働省の指導に従い、継続的に取り組むことを約束した。
以上のように、臼杵市議会では教育と安全をテーマとした多様な質問が展開され、今後の施策改善に向けた意見の交換が阻止されることとなった。今後も市民の声に耳を傾け、実効性のある施策の展開が期待される。